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Jacopo Ferri
~小さなカピターノの成長譚~

■才能の芽吹く街・ローマ
ローマという地に種を撒くとどうなるか?
美しく歴史ある街並み、情熱的な人々、食欲を刺激する料理…。
永遠の都から生まれる芸術家は、何も美術家や料理家に限らない。
ローマに撒かれた才能の種が芽を出せば、それを育てるのがTrigoriaの義務だ。
ローマは偉大な”芸術家”を多数輩出してきた。
そして今も、その肥沃な大地に撒かれたタレント達が芽を出し蕾を膨らませている。
花咲く季節に備えて…。
Primavera、その名の通り春を迎えるのだ。
今季、Primaveraに昇格した彼も春を迎えた1人だろう。
■RomaかLazioか

Allieviでカピターノを務めた95年生まれの青年…というよりも、まだ少年の面影を残したFerri。
彼は1995年4月5日、ローマで生まれた。
フットボールを始めたのは5歳の時。
彼が生まれ育ったのはローマのMaccareseという地区で、地元のチームに入団した。
彼とAS Romaを結びつけたのは2006年、Maccareseで行われたトーナメント戦の決勝戦。
そこでFerriを見て、Romaは引き抜いた。
Maccareseで7シーズンプレーした後の話だ。
その間、SS Lazioからも視察されていたとの事だが、彼はRomaのファミリーになる事を選んだ。
運命が彼をRomaに導いたのかもしれない。
Romaを選ぶか、Lazioを選ぶか。
これはただの選択ではない。
人生を左右する大きな決断だ。
そして彼はRomaを選んだ、Trigoriaの息子となる事を。
■2つの顔

Ferriのプレーを見た人間は、何かを感じる筈だ。
選手としての才能は勿論、それ以上の資質を。
彼はまだティーンエイジャーだが、既に本物のプレーヤーなのだ。
普段の彼は控えめで謙虚な若者だそうだ。
ピッチでの印象と大分異なる。

常に全てを出し切ろうとする姿勢から、その謙虚さや努力家の一面は垣間見えるものの
ゴールを決めた仲間の元へ一目散に駆け寄り、ユニフォームを引き千切れんばかりに引っ張る様や
チームメイトを倒さんばかりの熱い抱擁からは”控え目”という単語はどうにも結びつかない。
しかしその謙虚さと情熱は、彼をより高いレベルへと引き上げてくれるだろう。
■指導者達との出会い、怪我との出会い
彼を成長させたのは勿論彼自身だけでない。
優秀な先導者達だ。
Giovanissimi時代、彼を導いたのは現Fiorentina監督のMontellaだった。
Ferriのキャリアの中でも最も輝きを放った時代だ。
得点王となったシーズンは実に34ゴールを叩き出し、U15 Viareggio CupではLazio相手にPKを沈めた。
デルビーでの得点、トーナメントでの得点…この頃から彼はここ一番での決定力を見せている。
今シーズンのPrimaveraではAC Milan戦の得点が印象的だ。

翌年、Ferriは現Inter監督のStramaccioni率いるAllieviへと戦いの舞台を移す。
94年生まれが主軸だったこのチームに95年生まれながら加わった彼だったが、当初は多少の不安の声も聞こえていた様だ。
シーズンの前半は怪我で離脱を余儀なくされた。
しかし彼は自分の状況をしっかりと見定め、徐々にチームと融合していったのだ。
結果、監督からの信頼を勝ち取り、7試合でスタメンを飾り6ゴールを記録した。
今シーズン、怪我で離脱した後の試合でもゴールを残している。
怪我はスポーツ選手にはつきもの、上手く折り合いをつけて付き合うしかない。
彼は恐らく、上手い付き合い方を見つけているのだろう。
■託されたアームバンド

ドレッシングルームでのFerriの振る舞いを見た監督は彼のリーダーとしての資質を見出し、遂にキャプテンマークを託された。
Totti、De Rossiは勿論、歴代の層々たるメンバーが託されてきたバンドだ。
リードされると集中力を失いがちだったが、全体的には上々の結果を残したと言える。
リーダーとしてチームに落ち着きと情熱を与え、未来のカピターノの名を高めるシーズンとなった。
着実にステップアップしていった様に見えるFerriだが、代表選手としては不運に見舞われていた。
U16として数試合に参加した後怪我に泣かされ、またもチャンスに恵まれなかったのだ。
同時にRomaでも機会を失った。
しかしそのシーズン、Ferriは7試合で5得点、多くのアシストを記録した。
■Ferriというプレーヤー
Ferriのプレーポジションはどこか。
前線の攻撃的なポジションであればどこでもプレーが可能だが、最も脅威を与えるのは右ウィングとしてプレーしている時だろう。
今シーズンのPrimaveraではストライカーよりもウィンガータイプが多い。
純粋なウィンガーと言うよりも小器用なストライカーとでも言うのだろうか?
Claudiu Bumba、Marco Frediani、Federico Ricci、そしてJacopo Ferri。
皆サイドを主戦場にしながらもストライカーの気質を備えている。
足が速く、細かいステップに正確で強力なショット…素晴らしいテクニックを持ち1対1では決定的な場面を自ら作り出す事も出来る。
先に上げた選手は皆、比較的小柄だが中でもFerriは特に小さく見える。

彼のフィジカルに対する批判は勿論ない訳ではない。
だが日々力をつけ、成長しているのは間違いないだろう。
また、彼の長所はテクニックや得点力だけではない。
彼は集中力が高く、思いやりがあり、決して油断する事なく、真剣で地に足の着いた人間だ。
重箱の隅をつつくような事を言えば、顔を下に向けてしまいがちな面がある。
だが彼はまだ10代だ。
苦難に立ち向かい成長できる年齢だ。
■夢・未来・希望

Romaで成長を重ねる間に、彼は自身の夢も共に育てていった。
彼の心はRomaにある。
Primaveraに上がった後、いつかRomaのユニフォームを纏ってファーストチームのプレーヤーになる事。
そして縁遠かったイタリア代表としてのプレー。
彼のプレーを見ていればわかる。
再び青いユニフォームを身に付ける日は来る。遠くない未来だ。
~小さなカピターノの成長譚~
■才能の芽吹く街・ローマ
ローマという地に種を撒くとどうなるか?
美しく歴史ある街並み、情熱的な人々、食欲を刺激する料理…。
永遠の都から生まれる芸術家は、何も美術家や料理家に限らない。
ローマに撒かれた才能の種が芽を出せば、それを育てるのがTrigoriaの義務だ。
ローマは偉大な”芸術家”を多数輩出してきた。
そして今も、その肥沃な大地に撒かれたタレント達が芽を出し蕾を膨らませている。
花咲く季節に備えて…。
Primavera、その名の通り春を迎えるのだ。
今季、Primaveraに昇格した彼も春を迎えた1人だろう。
■RomaかLazioか
Allieviでカピターノを務めた95年生まれの青年…というよりも、まだ少年の面影を残したFerri。
彼は1995年4月5日、ローマで生まれた。
フットボールを始めたのは5歳の時。
彼が生まれ育ったのはローマのMaccareseという地区で、地元のチームに入団した。
彼とAS Romaを結びつけたのは2006年、Maccareseで行われたトーナメント戦の決勝戦。
そこでFerriを見て、Romaは引き抜いた。
Maccareseで7シーズンプレーした後の話だ。
その間、SS Lazioからも視察されていたとの事だが、彼はRomaのファミリーになる事を選んだ。
運命が彼をRomaに導いたのかもしれない。
Romaを選ぶか、Lazioを選ぶか。
これはただの選択ではない。
人生を左右する大きな決断だ。
そして彼はRomaを選んだ、Trigoriaの息子となる事を。
■2つの顔
Ferriのプレーを見た人間は、何かを感じる筈だ。
選手としての才能は勿論、それ以上の資質を。
彼はまだティーンエイジャーだが、既に本物のプレーヤーなのだ。
普段の彼は控えめで謙虚な若者だそうだ。
ピッチでの印象と大分異なる。
常に全てを出し切ろうとする姿勢から、その謙虚さや努力家の一面は垣間見えるものの
ゴールを決めた仲間の元へ一目散に駆け寄り、ユニフォームを引き千切れんばかりに引っ張る様や
チームメイトを倒さんばかりの熱い抱擁からは”控え目”という単語はどうにも結びつかない。
しかしその謙虚さと情熱は、彼をより高いレベルへと引き上げてくれるだろう。
■指導者達との出会い、怪我との出会い
彼を成長させたのは勿論彼自身だけでない。
優秀な先導者達だ。
Giovanissimi時代、彼を導いたのは現Fiorentina監督のMontellaだった。
Ferriのキャリアの中でも最も輝きを放った時代だ。
得点王となったシーズンは実に34ゴールを叩き出し、U15 Viareggio CupではLazio相手にPKを沈めた。
デルビーでの得点、トーナメントでの得点…この頃から彼はここ一番での決定力を見せている。
今シーズンのPrimaveraではAC Milan戦の得点が印象的だ。
翌年、Ferriは現Inter監督のStramaccioni率いるAllieviへと戦いの舞台を移す。
94年生まれが主軸だったこのチームに95年生まれながら加わった彼だったが、当初は多少の不安の声も聞こえていた様だ。
シーズンの前半は怪我で離脱を余儀なくされた。
しかし彼は自分の状況をしっかりと見定め、徐々にチームと融合していったのだ。
結果、監督からの信頼を勝ち取り、7試合でスタメンを飾り6ゴールを記録した。
今シーズン、怪我で離脱した後の試合でもゴールを残している。
怪我はスポーツ選手にはつきもの、上手く折り合いをつけて付き合うしかない。
彼は恐らく、上手い付き合い方を見つけているのだろう。
■託されたアームバンド
ドレッシングルームでのFerriの振る舞いを見た監督は彼のリーダーとしての資質を見出し、遂にキャプテンマークを託された。
Totti、De Rossiは勿論、歴代の層々たるメンバーが託されてきたバンドだ。
リードされると集中力を失いがちだったが、全体的には上々の結果を残したと言える。
リーダーとしてチームに落ち着きと情熱を与え、未来のカピターノの名を高めるシーズンとなった。
着実にステップアップしていった様に見えるFerriだが、代表選手としては不運に見舞われていた。
U16として数試合に参加した後怪我に泣かされ、またもチャンスに恵まれなかったのだ。
同時にRomaでも機会を失った。
しかしそのシーズン、Ferriは7試合で5得点、多くのアシストを記録した。
■Ferriというプレーヤー
Ferriのプレーポジションはどこか。
前線の攻撃的なポジションであればどこでもプレーが可能だが、最も脅威を与えるのは右ウィングとしてプレーしている時だろう。
今シーズンのPrimaveraではストライカーよりもウィンガータイプが多い。
純粋なウィンガーと言うよりも小器用なストライカーとでも言うのだろうか?
Claudiu Bumba、Marco Frediani、Federico Ricci、そしてJacopo Ferri。
皆サイドを主戦場にしながらもストライカーの気質を備えている。
足が速く、細かいステップに正確で強力なショット…素晴らしいテクニックを持ち1対1では決定的な場面を自ら作り出す事も出来る。
先に上げた選手は皆、比較的小柄だが中でもFerriは特に小さく見える。
彼のフィジカルに対する批判は勿論ない訳ではない。
だが日々力をつけ、成長しているのは間違いないだろう。
また、彼の長所はテクニックや得点力だけではない。
彼は集中力が高く、思いやりがあり、決して油断する事なく、真剣で地に足の着いた人間だ。
重箱の隅をつつくような事を言えば、顔を下に向けてしまいがちな面がある。
だが彼はまだ10代だ。
苦難に立ち向かい成長できる年齢だ。
■夢・未来・希望
Romaで成長を重ねる間に、彼は自身の夢も共に育てていった。
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